PL保険(生産物賠償責任保険)とは製造・販売した製品・商品が原因で何らかの事故が発生した場合に、賠償責任にかかる費用を補償する保険です。
PL事故は賠償リスクが非常に大きいため、事業者はPL保険に加入して少しでも損害リスクを抑えることが重要になります。
この記事では、PL保険はどこで加入するか迷ったときの相談先を解説。あわせて、おすすめの保険会社も紹介します。
失敗しない保険の選び方もお伝えするので、法人・個人事業主の方でPL保険を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
「どこでPL保険に加入するか」で迷ったときの相談先
PL保険を検討する際に気になるのが、どこで加入するかです。
ここでは以下の3パターンを例にして、それぞれの違いとメリットを解説します。
- 保険会社
- 保険代理店
- 商工会議所や業界団体
保険会社
PL保険を提供する保険会社に、直接相談・加入する方法です。
取り扱う保険は自社商品のみなので選択肢は狭まりますが、保険商品の特徴をより詳しく知ることができます。
また、相談から契約までの手続きもスムーズなため、1日でも早くPL保険に加入したい方にもおすすめです。
保険代理店
保険代理店は保険会社から委託を受けた事業者のことで、PL保険の相談および加入ができます。
保険代理店には専属代理店と乗合代理店があり、違いやメリットは次のとおりです。
保険代理店の種類 | 特徴 |
---|---|
専属代理店 | 1社の商品しか取り扱っていないが、商品に関する知識が深い |
乗合代理店 | 複数の保険会社の商品を取り扱うため、補償内容や保険額を比較できる |
どこで加入するか迷っている方は、乗合代理店に相談してみるのがおすすめです。複数の保険商品から、最適なプランをアドバイスしてもらえます。
商工会議所や業界団体
商工会議所や業界団体が提供する団体保険に相談・加入する方法もあります。
法人・個人問わず団体加入者のみ対象ですが、業種にあったプランを見つけやすいことが特徴です。
例えば、東京商工会議所の「団体PL保険」や「中小企業海外PL保険制度」、日本食品衛生協会の「食品営業賠償共済」などが挙げられます。
一般的に団体保険は自己負担額が低く、費用の負担がかかりにくい点もメリットです。
PL保険を取り扱う保険会社4選
ここでは、PL保険を取り扱う保険会社の特徴と保険商品をお伝えします。
- 東京海上日動火災保険
- 損保ジャパン
- AIG損保
- 三井住友海上
違いや特徴を比較して、どこで加入するか参考にしてみてください。
東京海上日動火災保険
東京海上日動火災保険は、すべての人が安心で安全な社会生活を送れることを理念に掲げる、損害保険を取り扱う会社です。
東京海上日動火災保険が提供するPL保険が、「PL保険(生産物賠償責任保険)」です。
製品・商品によるPL事故を対象に、賠償金や弁護士費用を補償してくれます。
保険金は売上高や仕事の領収金などを基準に算出され、保険期間は1年間です。
損保ジャパン
損保ジャパンは自動車保険から地震保険、海外旅行保険まで幅広い商品を展開する、国内屈指のマーケットシェアを誇る損害保険会社です。
損保ジャパンが提供する「国内PL保険」は、企業活動が安心・安全に行えるようにサポートしてくれます。
対象となる事例は以下のとおりです。
- お弁当に入っていた貝に菌が付着していて、食中毒を引き起こした場合
- 工作機械メーカーが製造した製菓機械の不都合で、製菓会社が製造したお菓子1,000個を損壊させた場合
- 内装業者の施行ミスにより、壁に取り付けた棚が落下して家具を損壊させた場合
支払い限度額は、身体賠償と財物賠償を別々に設定可能です。
AIG損保
AIG損保は世界有数の規模を誇る、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の完全子会社です。
「海外PL保険」は海外に輸出する製品による賠償リスクを補償し、自社の海外進出を力強くサポートしてくれます。
海外では日本と違って訴訟を起こされる事例が多いため、賠償責任に対する備えは重要です。
AIG損保なら現地弁護士と連携した応訴体制を構築できるため、訴訟発生時も的確かつスムーズな対処が期待できます。
三井住友海上
三井住友海上はMS&ADインシュアランスグループの中枢事業である、損害保険事業を担う会社です。
三井住友海上が提供する「生産物賠償責任保険」の対象者は、生産物の製造業者や飲食店、工事の請負業者などが挙げられます。
また海外への輸出品については、「海外生産物賠償責任保険」で補償を受けることも可能です。
保険期間は基本1年間ですが、1年未満の契約も可能で、事業内容に合わせやすい点がメリットです。
保険を選ぶときのポイント
PL保険を選ぶときは、「どこでPL保険に加入するか」以外にも下記のポイントが大切です。
- 自社の業種リスクに必要な補償を選ぶ
- 保険料と支払い限度額のバランスを考慮する
- 複数の保険商品を比較する
ポイントを押さえれば、ムダな費用を抑えながら安心して事業に取り組めます。
自社の業種リスクに必要な補償を選ぶ
PL保険を選ぶ際は、自社の業務リスクに適した補償を選ぶことが重要です。
業種に沿っていない場合、補償が適用されなかったり保険料を多く支払ったりする恐れがあります。
例えば食品業界なら「リコール保険」、輸出業者なら「海外PL保険」と、取り扱う製品・商品ごとに補償内容が合っているか確認しましょう。
自社の業種リスクに備えることで、安心して事業に取り組めるようになります。
保険料と支払い限度額のバランスを考慮する
PL保険を選ぶ際は、保険料と支払い限度額のバランスを考慮しましょう。
基本的に補償額が大きいと保険料は高くなり、補償額が小さくなると保険料は低くなります。
保険料の安さで選んでしまうとカバーできる範囲が狭く、事故発生時に補償を受けられません。一方、補償範囲を広げすぎて保険料が高くなれば、資金繰りが難しくなります。
事業規模に合った限度額を設定して、無理なく保険料を払い続けられるようにしましょう。
複数の保険商品を比較する
PL保険は1社だけに絞らずに、複数社で比較しましょう。
保険料や補償範囲、特約などを比較することで、コストパフォーマンスに優れた商品が見つかりやすくなります。
保険代理店に相談すれば数十社の保険会社から最適なプランを探し出してもらえるので、迷ったときは相談してみましょう。
まとめ:どこで加入するか迷ったら保険のプロに相談がおすすめ
この記事ではPL保険はどこで加入できるかを探している方に向けて、相談先とおすすめ商品を解説しました。
どこで加入するか迷った場合、保険のプロに相談するのがおすすめです。
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