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エヌエヌ生命の養老保険の特徴は?法人向け補償の活用方法を解説

法人向けの生命保険商品を解説!

エヌエヌ生命の養老保険の特徴は?法人向け補償の活用方法を解説

エヌエヌ生命は、オランダ・ハーグに本拠地を置く外資系の生命保険会社です。特に法人向け保険に力を入れており、中小企業のニーズを踏まえた商品設計が多い点が特徴として挙げられます。

その中でも、エヌエヌ生命が提供する養老保険は、従業員のための福利厚生や退職金準備に活用されることがある保険です。

この記事では、エヌエヌ生命の養老保険の特徴を解説します。養老保険の加入を検討する際の参考にしてください。

なお、具体的な設計(保険金額・期間・受取人・経理処理)まで比較しながら検討したい場合は、保険会社または保険代理店等の相談窓口を活用するとスムーズです。

商品概要

まずは、エヌエヌ生命「養老保険」の基本概要を確認しましょう。

基本内容

商品名 養老保険
引受保険会社 エヌエヌ生命
契約形態(例) 契約者:法人 被保険者:従業員
死亡保険金受取人:従業員の遺族/満期保険金受取人:法人

※契約形態(受取人の設定)は目的や運用方針により異なります。
保険期間 年満期:10年、15年、20年、25年、30年満期
歳満期:55歳、60歳、65歳、70歳、77歳、88歳満期
契約年齢 15~78歳
保険金額 500万円~9億円(単位:10万円)
保険料払込回数 年払、半年払、月払から選択
保険料払込方法(払込経路) 口座振替扱、振込扱、団体扱から選択
付加できる特約 定期保険特約、災害割増特約

支給される保険金

保険金 支払事由
死亡・高度障害保険金 保険期間中に死亡、または所定の高度障害状態に該当したとき
満期保険金 保険期間満了時まで被保険者が生存していたとき

付加できる特約

定期保険特約

特約の保険期間中に死亡、または所定の高度障害状態に該当した場合に、特約死亡・特約高度障害保険金が支払われます。

災害割増特約

不慮の事故による障害や感染症により、特約の保険期間中に死亡・高度障害状態に該当した場合に災害死亡・災害高度障害保険金が支払われます。

また、不慮の事故を原因として災害死亡・災害高度障害保険金を受け取るには、その事故の日から180日以内に死亡・高度障害状態に該当する必要があります。

エヌエヌ生命 養老保険のポイント

エヌエヌ生命の養老保険は、福利厚生や退職金準備を目的に検討されることがある保険です。あわせて、契約内容によっては契約者貸付制度を利用できる場合があります。

一方で、「福利厚生費としての経理処理」を想定する場合は、加入対象や社内規程などの要件も確認が必要です。

ここでは、活用メリットと注意点を確認します。

福利厚生(退職金準備等)の設計に活用できる

エヌエヌ生命の養老保険は、契約者:法人/被保険者:従業員として設計し、死亡時は遺族、満期時は法人が受け取る形など、目的に応じた設計が検討されます。

たとえば、いわゆる「福利厚生プラン」の考え方では、支払保険料の一部を福利厚生費(損金)として処理し、残額を資産(保険料積立金等)として処理する設計が例示されることがあります。
※損金算入した金額についても、解約返戻金・満期保険金・保険金の受取り等により課税関係が生じる場合があります。実際の処理は顧問税理士等に確認のうえ判断してください。

また、保険料は保険期間を通じて一定の設計となることが多く、支出見通しを立てやすい点はメリットになりやすいでしょう。

ただし、福利厚生としての取り扱い(損金処理の範囲)は、加入対象の公平性や社内規程、契約形態等によって判断が変わるため、加入前に必ず確認してください。

急な資金需要に備える選択肢:契約者貸付制度

会社経営では、業績悪化や投資機会など、急な資金需要が生じることがあります。

そのような場合、養老保険を解約して解約返戻金を受け取る方法もありますが、解約すると保障も終了します。解約以外の選択肢として、契約者貸付制度を利用できる場合があります。

契約者貸付制度は、解約返戻金の一定範囲内で保険会社から貸付を受けられる仕組みです。
※貸付には所定の利息がかかります。返済状況によっては保険金や解約返戻金から差し引かれることがあります。条件・上限等は契約内容により異なります。

「福利厚生費として処理する」場合は、加入対象などの要件確認が重要

養老保険は福利厚生の一環として活用されることがありますが、福利厚生費としての取り扱いを想定する場合は、加入対象の公平性(特定の人だけを対象にしていないか)などの観点で要件確認が必要です。

また、加入にあたっては被保険者の健康状態について告知が必要となります。告知内容に事実と異なる点があると、契約解除や保険金が支払われない等の不利益につながる可能性があるため、正確に告知しましょう。

保険料と解約返戻率

養老保険の契約例を一部ご紹介します。※以下は一例であり、保険料・返戻金等は契約条件や加入時の状況により変わります。

保険例:
契約者:法人 被保険者:従業員10名(40歳 男性7名女性3名)

保険金額:500万円(1人あたり)
死亡保険金受取人:被保険者の遺族 

満期保険金受取人:法人
保険期間:60歳満期 保険料払込期間:60歳まで 年払保険料:2,759,080円

経過年数
年齢
払込保険料累計
解約返戻金額
単純返戻率
1年目 41歳 2,759,080円 1,030,000円 37.33%
3年目 43歳 8,277,240円 6,270,000円 75.74%
5年目 45歳 13,795,400円 11,553,000円 83.74%
7年目 47歳 19,313,560円 16,883,000円 87.31%
10年目 50歳 27,590,800円 24,284,500円 88.01%
15年目 55歳 41,386,200円 36,900,500円 89.16%
20年目 60歳 55,181,600円 50,000,000円 90.60%

ご覧の通り、初年度の解約返戻金は30%台と少なめです。一般的に、短期間で解約すると返戻金が払込保険料を大きく下回ることがあるため、無理のない保険料設定と、活用目的に合う期間設計が重要です。

こんな方に向いている

エヌエヌ生命の「養老保険」は、たとえば以下のような目的で検討されることがあります。

  1. 従業員の退職金支払いに向けて、計画的に原資を準備したい
  2. 万一(死亡・高度障害)の際に、遺族保障や弔慰金規程等とあわせた設計を行いたい
  3. 解約以外の資金手当(契約者貸付制度等)も視野に入れながら、長期で準備したい

加入にあたっては、受取人設計・加入対象・社内規程・経理処理(福利厚生費/資産計上)など、目的に合わせて細部の設計を詰めることが大切です。

エヌエヌ生命の養老保険が自社に合うか知りたい方は、見積りを取り、経理処理も含めて保険会社・保険代理店・顧問税理士等と相談しながら検討するとよいでしょう。

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