セコムはセキュリティ会社としての知名度がある会社ですが、実は法人向けの保険商品も取り扱っています。
火災保険や店舗総合保険、総合賠償責任保険や自動車総合保険など、事業を展開するうえで欠かせない保障に対応しています。
この記事では、セコムのおすすめの法人保険や、保険内容などの具体的な情報について詳しく解説しているので、法人保険を検討している経営者や担当者の方はぜひご覧ください。
なお、すぐに面談や契約手続きに進みたい場合は、保険代理店の利用がおすすめです。 複数の保険会社から、最適なプランの組み合わせを提案してもらえます。
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火災保険に強い法人保険会社 セコム
セコムの法人保険は、セコム損害保険会社が取り扱っています。大手セキュリティ会社のセコム株式会社のグループ企業であり、資本力や社会的な信用度といった面で優れている保険会社だといえるでしょう。
セコムは、主にガン保険・自動車保険・火災保険の販売に力を入れていますが、一番の強みは火災保険です。というのも、火災保険はセコム本体のホームセキュリティの事業と相性が良い面があるためです。
セコムの火災保険では、主にセコム株式会社のホームセキュリティ契約を結んでいる顧客に対して保険料を割り引くなど、火災保険とセキュリティをセットで販売する仕組みを構築しています。
また、自動車保険の分野においても、セコム独自のノウハウを活かした強みがあります。セコムの自動車保険は現場急行サービスを完備しており、緊急時のサービス体制はほかの損害保険会社と比べても抜きん出ているのではないでしょうか。
そのほかの保険商品についても、ホームセキュリティ事業で培ったノウハウが随所に活かされているため、保険事業に対して新たな付加価値を与えているといえます。
このような付加価値があるにもかかわらず、セコム損保についてあまり聞いたことがないという方は多いでしょう。
セコムは、すでにホームセキュリティ事業で多くの顧客を抱えているため、既存の顧客に対して保険を販売する戦略をとっています。したがって、テレビCMにお金をかける必要がない面があり、多くの人の目には触れにくいのです。
しかし、認知度が低いからと言って、セコムの保険内容が他社に劣るということはありません。先ほど少し触れたように、セコムは火災保険に強く、ホームセキュリティ事業でノウハウを培ってきました。
ホームセキュリティとセットでお得な割引制度もあり、しっかりとした損害補償を受けたいという方には、非常に向いている保険会社だと言えるでしょう。
次の章で、セコムのおすすめの法人保険についてご紹介していきます。損害補償を充実させたいとお考えの経営者の方は、是非参考にしてみて下さい。
セコムのおすすめの法人保険 自動車保険と火災保険
ここからは、セコムのおすすめの法人保険についてご紹介していきます。
セコムは火災保険が主力ではありますが、自動車保険など、火災保険以外の損害保険も充実した補償を受けられる保険内容になっています。
ここでは4つの法人保険について取り上げましたので、損害保険加入の検討にお役立てください。
セコムのおすすめの保険①:普通火災保険
セコムの普通火災保険は、店舗・事務所・小規模工場の建物と、収容されている設備や商品が保険の対象となっています。建物や建物内だけでなく、屋外設備や屋外で保管している商品なども補償の対象です。
基本補償として、火災・落雷・破裂・爆発を原因とする火災事故や、風災・雹災・雪災によって1敷地内で20万円以上の損害が出た場合に保険金が支払われます。
また、オプションとして臨時費用保険金・失火見舞費用保険金・地震火災費用保険金・残存物取片づけ費用保険金などをつけることも可能です。さらに、ニーズに合わせて、賠償責任に対する補償や保険金の支払いに関する特約をつけることもできます。
セコムの普通火災保険では、セキュリティ割引の適用が可能です。セキュリティ割引とは、機械警備で火災に対する警戒がなされており、セコムの定める基準により一定のリスク軽減効果が確認されたものについて、保険料が最大約30%割引になる制度です。
このセキュリティ割引だけでなく、消火設備割引(セコム所定の条件に合致した消火設備を備えていれば5~30%の割引)など、ほかの割引サービスとも併用できます。法人保険の保険料支払いは、会社にとって負担となることもあるため、保険料の割引は大きなメリットと言えるでしょう。
また、普通火災保険だけでは地震による火災は補償されないものの、保険対象が店舗併用住宅であれば、地震保険にも同時に加入することが可能です。
セコムの地震保険は、火災保険の保険金額の30~50%の範囲内で入ることが可能で、保険金の限度額は建物5000万円、家財1000万円までとなっています。地震保険についてもさまざまな割引制度が適用され、なかでも免震建物割引は割引率が50%とお得です。
セコムの法人保険 普通火災保険まとめ
- 保険の対象は、店舗・事務所・小規模工場の建物や、そこで収容されている設備・商品
- 火災による事故や、風災・雹災・雪災によって1敷地内で20万円以上の損害が出た場合に保険金が支払われる
- セキュリティ割引などの割引サービスがあり、保険料を抑えられる場合がある
- 保険対象が店舗併用住宅の場合、地震保険にも同時加入できる
セコムのおすすめの保険②:店舗総合保険
セコムの店舗総合保険は、店舗・事務所・小規模工場の建物と、収容されている設備や商品などが補償対象です。屋外の設備や、屋外保管の商品などは、対象になっていません。
店舗総合保険では、保険の対象が屋内のものに限られる一方、普通火災保険よりも補償が適用されるケースの範囲が広いという特徴があります。
普通火災保険の補償範囲(火災・落雷・破裂・爆発を原因とする火災事故や、風災・雹災・雪災)に加えて、建物外部からの物体の落下や衝突などによる被害、給排水設備の事故などによる水漏れ、盗難や水災もカバーしてくれるのです。※商品や製品の盗難は基本補償の補償外
また、店舗総合保険独自の特約として、休業損失補償特約や商品・製品等盗難危険補償特約があります。セコムの定める条件下において営業が休止または阻害されたために損失が生じた場合に、保険金が支払われる特約や、盗難によって商品・製品等に生じた損害が発生した場合に保険金が支払われる特約です。
この特約をつけた場合、セコムが別に提供している店舗休業保険や盗難保険に加入する場合と比べて、保険料が20%程度割引になるのです。事業で店舗を所有している経営者の方は、個別に店舗休業保険などに入るより、特約をつける方を検討してみると、保険料を安く抑えられる可能性があるでしょう。
保険料を抑えるという面では、店舗総合保険は普通火災保険と同様にセキュリティ割引の適用ができます。ほかの割引サービスとの併用も可能で、たとえばリスク評価割引だと最大30%、大規模割引だと約15%の割引率となっています。
ひとつの保険で店舗経営のさまざまなリスクを補償してくれるので、シンプルな仕組みでありながらも、事業を行う上で安心できる手厚い補償を備えた保険といえるでしょう。
セコムの法人保険 店舗総合保険まとめ
- 保険の対象は屋内のものだが、建物外部からの物体の落下や水漏れなど、補償対象となるケースの範囲が広い
- 他の保険に別途加入するより、同じ補償内容の特約に入った方が保険料を抑えられる場合がある
- セキュリティ割引などの割引サービスがあり、保険料を抑えられる場合がある
セコムのおすすめの保険③:セコム安心総合賠償責任保険
セコム安心総合賠償責任保険は、飲食業・販売業向けの保険です。業務上の偶発的な事故によって、他人の身体や財物、人格権を損壊させた場合の損害賠償責任に対して補償してくれるのが特徴です。
たとえば、陳列棚の商品が落下してケガをさせてしまったり、自転車で配達中に通行人をケガさせてしまったりした場合に補償の対象になります。
飲食業や販売業では、人の出入りが日常的に多いため、上記のような予期しない事故が起こりやすいでしょう。その点、セコム安心総合賠償責任保険に入っていると、店舗を取り巻く損害賠償のリスクを包括的にカバーすることができます。
セコム安心総合賠償責任保険の特徴として、損害賠償金に加えて、訴訟対応費用や初期対応費用なども支払ってもらえるケースがあります。事故が発生したときの直接的な賠償補償だけではなく、その後のサポートも行ってくれるのです。
また、保険料についても、セコムが従来から出している店舗賠償責任保険と比べ、割安な金額設定である点も大きなメリットでしょう。
安心総合賠償責任保険に契約していれば、全施設・生産物が補償の対象になります。そのため、新たに店舗を増やした場合でも通知が不要となり、手間がかかりません。
また、必要に応じてセコムが提供している施設賠償責任保険・請負業者賠償責任保険・生産物賠償責任保険と組み合わせてみると、より広い範囲で賠償責任に備えることができます。
セコムの法人保険 セコム安心総合賠償責任保険まとめ
- 飲食表・販売表向けの包括的な損害保険
- 訴訟対応費用や、初期対応費用も支払ってもらえる
- セコム従来の填補賠償責任保険よりも、保険料が割安になる場合がある
セコムのおすすめの保険④:新型自動車総合保険
セコムの新型自動車総合保険は、6つの補償がセットになっている自動車保険です。
具体的には、
- 対人賠償責任保険
- 対物賠償責任保険
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 自損事故傷害特約
- 無保険車事故傷害特約
以上の6つを合わせた、広い範囲のリスクに備えた安心できる自動車保険になっています。
新型自動車総合保険では、事故が発生したときに、夜間や休日も含め24時間体制で対応してもらえます。事故現場にセコムの緊急対処員がかけつけてくれる現場急行サービスだけでなく、車のトラブルに見舞われてしまったときのロードサービス、事故解決をサポートしてくれる示談交渉サービスなどを備えています。
まず、ロードサービスの面から見ていきましょう。
セコムの自動車保険についているロードサービスでは、レッカーけん引サービスがあり、自力走行ができなくなってしまった場合に、最寄りの修理工場までけん引してくれます。また、鍵開けやパンク時のスペアタイヤの交換、各種オイル漏れ時の補充など、緊急修理サービスも充実しています。
高速道路や一般道路でガス欠になってしまった際にも、最大で10リットルのガソリンを届けてもらうこともできるので、自動車を運転しているときに緊急事態が起きても、安心のサポートを受けることができるでしょう。
次に、事故に対する補償の面を見てみましょう。
新型自動車総合保険には6つの自動セット補償がついているため、事故の相手や本人、同乗者にとって充実した仕組みとなっています。
事故の相手への補償としては、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険があります。対人・対物における法律上の損害賠償責任に対して、自賠責保険で補償される金額を超えた部分の補償を行ってくれます。
ただ、対物賠償責任保険では相手の車の損害に対して、時価額までしか保険金が支払われません。仮に、事故相手の車が古い場合には十分に補償が行えなくなってしまいます。
そうしたときには、対物超過修理費用特約をつけることによって修理費用と時価額の差額分に契約者の過失割合をかけ合わせた金額が保険金として支払われます。(※最大で50万円まで)
自動車事故によって引き起こされる経済的な損失は、当事者の予想をはるかに超えてしまう場合もあるため、賠償責任保険の補償額は無制限に設定しておくほうが良いでしょう。
本人や同乗者に対する補償としては、人身傷害保険・搭乗者傷害保険・自損事故傷害特約・無保険車事故傷害特約があります。
死亡保険金・後遺障害保険金・医療保険金などの各種保険金の支払いが行われるので、万が一の事故には心強い補償内容です。
また、車に対する車両保険も備えており、修理費用・損害防止費用・運搬費用などをカバーしてくれる仕組みになっています。盗難被害や台風などによる水害、いたずらによる損害の補償も可能です。
保険料の割引制度としては、ノンフリート等級制度というものがあり、無事故実績によって最大で63%の割引が適用される点も特徴だといえるでしょう。
セコムの法人保険 新型自動車総合保険まとめ
- 6つの補償がセットになっているため、自動車事故に対するリスクを包括的にカバーできる
- 365日24時間の事故対応サービスがある
なお、セコムの自動車保険には、一般に向けた自動車保険もあります。個人で自動車保険に入ることを検討している方も、セコムを候補の1つとして考えることができるでしょう。
さて、セコムのおすすめの法人保険を紹介しましたが、いかがでしたか?
セコムが販売している保険商品には、「動産総合保険」「盗難保険」「店舗休業保険」「企業費用・利益総合保険」「労働災害総合保険」といったものもあります。
これらの保険は、事業活動全般をカバーするための保険なので、必要に応じて加入を検討してみると良いでしょう。
保険に契約する前に確認すべきこと
法人保険に加入するメリットとしては、思いがけない事故や災害が発生してしまったとき、自己資金だけで対応しきれないリスクをカバーしてくれる点です。
仮に、自己資金で損害費用をまかなえたとしても、資金繰りが悪化してしまい経営に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。自社が行っている事業の状況や財務状況をよくチェックしたうえで、経営リスクとして不安が残る部分については保険で補っていくことが大切です。
一方、一度保険に加入しても、経営環境の変化によって契約内容が自社の事業と合わなくなる場合もあります。決算期が近くなったら保険を見直すなどして、実情に合わせた取り組みを進めていきましょう。
充実した法人向けの損害補償を受けたい場合に最適
セコムの法人保険は、セキュリティ事業大手のセコムグループだからこそ、ほかの損害保険会社とは異なるサービスを受けられる点が魅力的です。
特に自動車保険では、万が一のときにはセコムの警備スタッフが対応してくれるため、安心感があるでしょう。ホームセキュリティ事業で培ったノウハウを持っている会社の強みとして、保険事業に対して新たな付加価値を生み出せる部分もあります。
また、自動車保険だけでなく、ほかの保険商品も魅力的なものが多いので、法人保険の加入を検討する際には候補のひとつとして考えてみましょう。
保険に加入する際には、気軽に保険のことを相談できるパートナーとして保険会社とうまく付き合っていくことが大切です。専門家のアドバイスを受けることによって、自社のなかだけでは見えてこない問題にも気が付くきっかけが得られます。
セコムは元々、ホームセキュリティ事業に強みを持っているので、社内のセキュリティと合わせて保険を考えてみるのも良いでしょう。
セキュリティと保険をセットで検討することによって、各種割引サービスも受けられることがあるため、割安な料金で経営の安定化を図ることが可能です。
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