
メディケア生命は、医療保険やがん保険などを取り扱う住友生命グループの生命保険会社です。個人向け保険のイメージが強い一方で、法人を契約者として加入できる商品もあります。
法人保険に加入する場合は、商品の保障内容だけでなく、契約方法や加入条件、解約返戻金の有無なども確認しておくことが大切です。
本記事では、メディケア生命の会社概要や法人契約できる保険商品の特徴、加入する際の注意点についてわかりやすく解説します。
メディケア生命の基本情報|会社概要と特徴
メディケア生命は、日本国内で生命保険業を営む保険会社です。医療保険やがん保険を中心に商品を展開しています。
| 会社名 | メディケア生命保険株式会社 (Medicare Life Insurance Co., Ltd.) |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒135-0033 東京都江東区深川1-11-12 住友生命清澄パークビル |
| 代表者 | 取締役社長 西野 貴智 |
| 社員数 | 649名 |
| 資本金 | 1,600億円 (うち資本準備金800億円) |
| 株主 | 住友生命保険相互会社 100% |
| 事業内容 | 生命保険業 |
| 総資産 | 4,586億7,400万円 |
| 指標 | ソルベンシー・マージン比率:274.9% 基礎利益:35億2,000万円 保険金支払能力に対する信用格付:AA(R&I) |
※社員数・総資産・基礎利益・ソルベンシー・マージン比率は2025年度実績、格付は2026年6月末時点。
出典:メディケア生命保険「会社概要」、メディケア生命保険「メディケア生命の現状2026」
経営ビジョンとして「シンプル・わかりやすい・選べる保険」や「丁寧・迅速・正確なサービス」を掲げており、保険商品や各種手続きをわかりやすく提供することを重視しています。
住友生命の100%子会社ですが、保険商品の引受や契約管理はメディケア生命が行っています。
そのため、メディケア生命の商品を契約した場合、契約先となる保険会社は住友生命ではなくメディケア生命です。保険金や給付金の支払いについても、メディケア生命が責任を負います。
メディケア生命の法人向け保険は医療保障を中心に展開
メディケア生命の法人向け保険は、医療保障や生活習慣病への備えを中心に、終身保障の商品を多く取り扱っている点が特徴です。経営者や役員、従業員の病気やケガに長期的に備えることを目的とした商品がそろっています。
商品は無解約返戻金型が中心ですが、死亡保障や資産形成の機能を持つもの、健康状態に不安がある人向けの引受基準緩和型も用意されています。
注意点は、法人契約はインターネット申込みに対応していないことです。個人向けの通信販売と異なり、募集代理店を通じて手続きを行います。
メディケア生命の法人保険商品一覧
現在、メディケア生命が法人向けに販売している保険商品は次の4つです。
| 商品名 | 保険種類 | 主な保障目的 | 解約返戻金 |
|---|---|---|---|
| 新メディフィットA | 終身医療保険 | 入院・手術への一生涯の備え | なし |
| 新メディフィットPlus | 特定疾病保障 | がんなど特定の疾病への上乗せ | なし |
| 新メディフィットRe | 引受基準緩和型終身医療保険 | 健康状態に不安がある人の入院・手術 | なし |
| メディフィット一時払終身+がん | 一時払がん医療終身保険 | 死亡保障とがんへの備え | あり |
4商品のうち、新メディフィットA・新メディフィットPlus・新メディフィットReは、医療保障や特定疾病への備えを目的とした商品です。一方、メディフィット一時払終身+がんは、死亡保障とがん保障に加えて解約返戻金を備えています。
保障内容や引受条件、保険料の払込方法は商品ごとに異なるため、加入時は自社が必要とする保障内容と契約条件を確認することが重要です。
※法人契約の可否や取扱条件は商品・契約内容によって決まります。下記で紹介する契約例は、個別の事例で異なる場合があります。
新メディフィットA
新メディフィットAは、入院と手術を一生涯にわたって保障する終身医療保険です。保険料払込期間中に保険料が上がらない設計で、役員や従業員の医療費負担に長く備えられる商品です。
保障の中心は入院給付金と手術給付金で、入院は1日目(日帰り入院)から対象となり、短期の入院でも給付を受けられます。さらに特約を付加することで、通院やがん、先進医療といった保障範囲を広げる設計がとられています。
解約返戻金のない無解約返戻金型であるため、その分だけ保険料を抑えやすい構造です。

| 商品名 | 新メディフィットA(医療終身保険〈無解約返戻金型〉(20)) |
|---|---|
| 保険会社 | メディケア生命保険株式会社 |
| 契約可能年齢 | 主契約:0歳~85歳(一部特約は15歳~85歳など特約により異なる) |
| 保険期間 | 終身/特約は個別に期間が設定 |
| 返戻金 | 原則なし(終身保険特約等を除く) |
| 最高解約返戻率 | 要確認 |
| 保険料 | 例:お手頃プラン 20歳男性 月払1,160円/基本プラン 20歳男性 月払3,619円/終身払い・主契約日額5,000円例 |
新メディフィットPlus
新メディフィットPlusは、特定の疾病に絞って手厚く備えるタイプの保険です。入院日数に応じた給付ではなく、所定の状態に該当した場合にまとまった一時金を受け取る形が中心になります。
一時金は、治療費そのものだけでなく、療養中の収入減や通院の交通費など、入院給付金ではカバーしきれない出費にも充てられます。経営者が長期治療に入った場合、会社の運転資金を直接取り崩さずに済む点は、法人契約で意識されやすい部分です。
対象となる疾病の範囲や、一時金が支払われる「所定の状態」の定義は商品ごとに細かく定められているため、加入前にパンフレットと契約概要で支払条件を確認しておくことをおすすめします。

| 商品名 | 新メディフィットPlus(特定疾病一時給付保険(無解約返戻金型)(25)) |
|---|---|
| 保険会社 | メディケア生命保険株式会社 |
| 契約可能年齢 | 0歳~85歳 |
| 保険期間 | 終身 |
| 返戻金 | なし(無解約返戻金型) |
| 最高解約返戻率 | なし |
| 保険料 | 例:特定3疾病保障型・基本プラン/30歳男性 月払4,220円、30歳女性 月払3,920円 |
新メディフィットRe
新メディフィットReは、持病や既往歴がある人も申込みの対象とする引受基準緩和型の終身医療保険です。一般的な医療保険と比べて健康状態に関する確認項目を限定し、加入条件を緩和しています。
具体的には、主契約などでは下記の基本告知項目がすべて「いいえ」であれば申込みが可能です。
- 最近3か月以内に入院・手術などをすすめられていない
- 過去5年以内に所定の疾病で診察・治療などを受けていない
- 過去2年以内に所定の入院・手術をしていない
ただし、上記以外の事項(健康状態や職業、過去の契約状況など)を含めた総合的な判断によって、契約できない場合もあります。また、希望する特約によっては追加の告知が必要です。

| 商品名 | 新メディフィットRe(リリーフ) |
|---|---|
| 保険会社 | メディケア生命保険株式会社 |
| 契約可能年齢 | 18歳~85歳 |
| 保険期間 | 終身 |
| 返戻金 | なし(無解約返戻金型) |
| 最高解約返戻率 | なし |
| 保険料 | 例:基本プラン/入院給付日額5,000円/終身払 30歳男性 月払2,880円、30歳女性 月払3,355円 |
メディフィット一時払終身+がん
メディフィット一時払終身+がんは、保険料を契約時に一括で払い込む終身保険に、がん保障を組み合わせた商品です。死亡保険金と解約返戻金があるという点で、ほかの3商品とは性格が大きく異なります。
死亡保険金は、経営者に万一のことがあった際の事業資金や、役員退職慰労金の原資として機能します。加えて、契約から一定期間が経過すると死亡保険金額と解約返戻金額が増加していく設計がとられており、長く保有するほど受け取れる金額が高まる仕組みです。
注意したいのは、契約から一定期間は解約返戻金が一時払保険料を下回る点です。早期に解約すると払込額を下回る可能性があるため、契約前に解約返戻金の推移を確認しておく必要があります。

| 商品名 | メディフィット一時払終身+がん(一時払がん医療終身保険(26)) |
|---|---|
| 保険会社 | メディケア生命保険株式会社 |
| 契約可能年齢 | 0歳~85歳 |
| 保険期間 | 終身 |
| 返戻金 | あり |
| 最高解約返戻率 | 要確認 |
| 保険料 | 一時払保険料:100万円~3,000万円(特約付加時は合計3,050万円まで) |
メディケア生命の法人保険に加入するときの注意点
メディケア生命の法人保険は、終身保障・代理店申込みという共通の性格を持っています。ここでは、その性格から生じる実務上の制約を3つに整理します。
注意点① 法人契約はインターネット申込みができない
先述のとおり、メディケア生命は法人のインターネット申し込みを受け付けていません。そのため、保険代理店が法人契約の窓口となります。
代理店経由の対面申込みでは、書類確認や引受審査に時間がかかる場合があります。法人契約では必要書類の確認や準備に時間がかかる場合もあります。必要となる書類は契約内容などによって異なるため、事前に代理店へ確認しておきましょう。
早めに必要書類の一覧を代理店に確認しておくことで、手続きをスムーズに進めやすくなります。
注意点② 無解約返戻金型は解約しても戻りがない
新メディフィットA・新メディフィットPlus・新メディフィットReの3商品には解約返戻金がないため、解約返戻金を利用した将来の資金準備には向きません。
※一部の契約条件・特約では解約返戻金が生じる場合があります。
法人保険では、保障を確保することに加えて、解約返戻金を資金調整に活用する方法もあります。しかし、無解約返戻金型ではそのような使い方ができないため、あくまで本来の目的である「病気やケガなどに備える保障」として活用することになります。
また、途中で解約しても返戻金による資金回収ができないことから、財務面では途中解約を選びにくい点にも注意が必要です。継続して払い込める保険料水準かを確認し、業績の変動も踏まえて無理のない契約内容を設計しましょう。
注意点③ 告知が必要で健康状態によっては契約できない
メディケア生命の法人保険はいずれも、被保険者の健康状態について告知が必要です。告知の内容によっては、特定の部位を一定期間保障対象外とするなどの条件が付くほか、引受自体が見送られる場合もあります。
引受基準を緩和した新メディフィットReについても、告知項目が絞られているだけで、所定の条件を満たさなければ契約できません。必ず加入できるわけではない点に注意が必要です。
法人契約では、被保険者となる経営者や役員の年齢が高いことも多く、健康状態が保障設計の制約になりやすい部分です。直近の健康診断の結果や治療歴を早めに整理し、所定の方法で回答しましょう。
よくある質問
ここでは、会社の位置づけや商品取扱い、加入時の審査など、メディケア生命の法人契約についてよくある疑問とその回答を解説します。
メディケア生命はどこの保険会社ですか?
メディケア生命は、住友生命保険相互会社が100%出資する生命保険会社です。住友生命グループに属していますが、メディケア生命の商品を契約した場合の引受保険会社はメディケア生命となります。
医療保険や特定疾病に備える保険などを中心に取り扱っており、個人向けの通信販売に加えて、保険ショップなどの代理店でも商品を販売しています。法人向けには、医療保障を中心とした商品や死亡保障を備えた商品が用意されています。
メディケア生命の評判は悪いですか?
口コミだけをもとに、メディケア生命の評判が良い・悪いと一律に判断することはできません。保険に関する口コミは、加入している商品や保障内容、給付金の請求状況などによって評価が変わるためです。
保険会社そのものを確認する場合は、口コミとは分けて、財務状況や保険金の支払能力に関する格付、保険金・給付金の支払実績などの客観的な情報を見る方法があります。メディケア生命も、財務状況や格付などをディスクロージャー資料で公表しています。
ただし、会社の財務面と、自社に合う商品かどうかは別の論点です。法人で加入する際は、必要な保障が含まれているか、給付条件や保険期間が目的に合っているかまで確認しておきましょう。
メディケア生命の審査は厳しいですか?
メディケア生命の引受審査が、他社より厳しい・緩いと客観的に判断できる公表基準はありません。生命保険の引受可否は、商品ごとの基準に沿って、健康状態や職業などの告知内容をもとに判断されます。
また、メディケア生命の中でも商品によって引受基準は異なります。たとえば新メディフィットReは、健康状態に関する基本告知項目を限定した引受基準緩和型の商品で、持病や病歴がある人も所定の条件を満たせば申込みの対象となります。
そのため、「メディケア生命の審査が厳しいか」という見方だけでは判断できません。申し込む商品の告知項目や引受条件を確認し、自身の健康状態がどのように扱われるかを見ていく必要があります。
まとめ
メディケア生命の法人保険に加入するときは、商品ごとの違い以上に「法人として何に備えるのか」を先に整理しておくことが重要です。医療保障を重視するのか、解約返戻金を含めた資金面の機能も求めるのかによって、確認すべき条件は変わります。
また、法人保険は保障内容だけで完結するものではありません。被保険者の健康状態や保険料の負担、途中解約の可能性まで含めて考えることで、契約後のミスマッチを減らせます。
まずは自社に必要な保障と、継続して負担できる保険料の範囲を整理しておきましょう。そのうえで代理店に相談し、申込条件や必要書類、告知内容を確認すると、契約までの流れも把握しやすくなります。
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