法人保険に加入する際、経営者の皆さんには様々な狙いがあるかと思います。
多くの経営者の方に共通しているのは、「自社に必要な保障に備えつつ、資金計画や税務上の取扱いも踏まえてムダなく設計したい」という点ではないでしょうか。
近年は、法人契約の定期保険や第三分野保険などについて、保険料の損金算入の取扱いが見直され、法人保険を「税金対策のみ」で活用する考え方は通りにくくなっています。
一方で、法人保険の活用余地がなくなったわけではありません。契約内容(解約返戻金の水準など)によって、保険料のうち損金算入できる部分と資産計上となる部分が分かれるため、目的に沿って検討することが大切です。
この記事では、法人保険を比較するときのポイントと、目的に合わせた比較の考え方を解説します。

当記事の監修者:金子 賢司
- CFP
- 住宅ローンアドバイザー
- 生命保険協会認定FP(TLC)
- 損保プランナー
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。
趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・情報発信しています。
最適な法人保険を比較・選択する際のポイント

法人保険は、万が一の保障に備えながら、資金計画の一部として活用できる場合があります。しかし、法人税の軽減だけを目的にした保険選びは、税務上の取扱いで想定とズレる可能性がある点も押さえておきたいところです。
税金対策のみを目的とした加入や、根拠が弱い処理を前提にした加入は、決算時に否認リスクにつながることがあります。
想定どおりに損金算入できなかった場合、資金繰りや決算の見通しが狂ってしまう可能性もあります。
このような事態を避けるには、「目的に合う保障」と「税務上の取扱い」をセットで確認しながら比較して検討することが重要になります。
そのためには、下記の2点を押さえる必要があります。
- 法人保険の税務上の取扱い(損金算入・資産計上など)の仕組みを把握する
- 節税面以外のメリットも踏まえ、法人保険を活用する目的を明確にする
保険の仕組みやメリットを理解する

「法人保険に加入して保険料を経費にすればよい」という理解は一部では当てはまりますが、それだけを前提にすると、必要以上に資金が出ていったり、想定と異なる税務処理になったりすることもあります。
まずは、法人保険を活用する際に押さえておきたい税務上の仕組みを簡単に説明していきます。
法人保険で税務上の効果が生まれる仕組み
法人保険を検討する際のキーワードは、「損金算入」、「解約返戻金」、「出口戦略」の3つです。
損金算入
損金とは、法人税を計算する際に、収益(益金)から差し引くことができる費用を指します。法人税は企業の収益に対して課せられる税金なので、損金が大きければ大きいほど、法人税の負担は小さくなります。
法人保険の保険料は、契約内容によって、支払ったうちの一部が損金算入できる場合があります(損金算入できない部分は資産計上となることがあります)。そのため、税務上の取扱いを踏まえた資金計画の一部として法人保険が検討されることがあります。
なお、支払保険料のうちどの程度が損金算入になるかは、法人保険の種類だけでなく、解約返戻金の水準など契約条件に応じて変わります。
解約返戻金
先ほど、法人保険の保険料を損金算入することで、法人税の負担を軽減し得ると説明しました。
しかし、法人保険に加入するということは、税務上の取扱い以前に、保険料の支払いでキャッシュが減ることを意味します。
法人保険には死亡保障をはじめとした万が一の保障がついているため、決して「払い損」とは限りませんが、「会社のお金が減るなら法人税を払うのとあまり変わらないのでは?」と思う方もいるでしょう。
そこでポイントになるのが、「解約返戻金」です。
法人向けの生命保険では、途中で解約することで支払った保険料の一部が「解約返戻金」として戻ってくるものがあります。
どれくらいの解約返戻金が戻ってくるかは加入する法人保険によって異なりますが、商品・設計・解約時期によっては、支払った保険料の一定割合が戻ってくるケースもあります。
そのため法人保険は、単にキャッシュを減らして税負担を軽くするというより、保障を確保しながら将来の資金需要に備える手段として検討されることがあります。
法人保険を活用する考え方の一例としては、
- 支払保険料のうち、損金算入できる部分があれば税負担の軽減(繰延べを含む)につながる可能性がある
- 将来、解約返戻金を受け取り、資金需要に充当する
といった形になります。
解約返戻率のピーク
法人保険の解約返戻金を考える際には、「解約返戻率」をよくチェックする必要があります。
解約返戻率とは、支払った保険料に対してどれだけの割合が解約時に戻ってくるかを示した数値です。一般に、返戻率が高いほど戻る割合は大きくなります。
解約返戻率の注意点は、契約当初は返戻率が低い場合が多い点です。解約返戻率は、経過年数とともに上昇し、一定時期でピークを迎えたあと下がっていくタイプもあります。
ピーク期間を迎えるまでの長さや、ピーク期間そのものがどれだけ続くかは、法人保険の種類や商品、設計によって異なります。
契約してから10年後にピークを迎えるものもあれば、20年後、30年後がピークというものも。また、ピーク期間が短いものもあれば、数年間高い解約返戻率を保つものもあります。
ピーク期間を過ぎると解約返戻率が下がっていくケースもあるため、解約返戻金の受け取りは、予定する資金需要の時期と返戻率の推移を照らし合わせて検討することが大切です。
出口戦略
ここまで解約返戻金について解説してきましたが、解約返戻金は受け取った際に雑収入として利益計上が必要になります。そのため、受取時期の利益状況によっては法人税等の負担が増える可能性があります。
そこで重要になるのが、「出口戦略」です。
出口戦略とは、受け取った解約返戻金をいつ・何に充てるか、資金の使い道をあらかじめ想定しておくことを指します。
たとえば、解約返戻金を受け取る年度に、退職金の支給や設備投資などの支出が見込まれている場合、課税所得を抑えられることがあります。
ただし、退職金を含む支出は金額や社内規程・決議などによって税務上の取扱いが変わることもあるため、受取時期の利益見込みと支出計画をセットで検討することが重要です。
税金対策の効果の目安、実質返戻率とは?
すでに法人保険についてパンフレット資料などを請求したことがある方は、「実質返戻率」という言葉を目にしたことがあるでしょう。
解約返戻率とは違うこの「実質返戻率」は、何を示しているのでしょうか。
実質返戻率
「実質返戻率」とは、保険料の損金算入によって生じうる税負担の軽減(繰延べを含む)を加味し、企業が「実質的に」負担した保険料に対して、どれだけの解約返戻金が戻ってくるかを目安として示す考え方です。
ただし、税率や将来の利益水準、解約時の課税関係などで結果は変わるため、実質返戻率だけで「得かどうか」を判断できるものではありません。
なお、法人保険を解約した時に単純にいくらの解約返戻金が手元に戻ってくるのかを示す値は、「単純返戻率(=解約返戻率)」と呼ばれます。実質返戻率と単純返戻率には乖離があり、単純返戻率が高いからと言って必ずしも実質返戻率も高くなるとは限りません。
保険会社のパンフレットによっては、「単純返戻率」と「実質返戻率」が記載されており、保険商品を選ぶ際の一つの参考になります。
一方で、法人税率や利益水準は将来変わる可能性があり、損金算入がどの程度税負担の軽減につながるかは状況次第です。
実質返戻率は便利な目安ではありますが、契約条件と将来の資金計画まで含めて比較することが重要です。
法人保険のメリットとは?押さえておきたい4つのポイント

法人保険を検討する際は、解約返戻金をどのように使うかといった「出口戦略」をあらかじめ想定しておくことが重要です。
また、税務上の取扱いだけを目的に加入すると、想定と異なる処理になるリスクもあります。
そのため、法人保険に加入する際には、税務上の取扱いに加えて、会社にとって必要な保障や資金需要に合うかどうかを基準に選ぶことが重要です。
ここでは、経営者の方に役立つ法人保険のメリットと活用例をご紹介します。
退職金準備
多くの経営者の方が法人保険を活用する目的として挙げるのが、退職金の準備です。法人保険を活用すると、役員や社長の退職金を計画的に準備しやすくなります。
法人保険の中には貯蓄性があるタイプもあり、解約返戻率のピークを迎える時期も商品や設計によって様々です。
5年~10年先の退職金を準備するのか、20年~30年と比較的長期で備えるのか、目的に合わせて法人保険の種類を選び分けましょう。
事業承継
法人保険は、事業承継の場面で資金需要に備える手段として検討されることもあります。
特に中小企業の場合、事業承継時には相続税・贈与税の納税資金や、関係者への支払いなど、まとまった資金が必要になるケースがあります。
そのため、法人保険の解約返戻金や保険金を、事業承継時の資金確保に充てるといった活用が検討されることがあります。
事業保障
法人保険は、不測の事態が発生した際の事業保障として役立ちます。経営者が万が一死亡した場合の当面の運転資金や、借入金の返済資金の一部を準備するといった考え方です。
特に、中小企業や家族経営のオーナー企業にとって、経営者である社長の存在は非常に大きいものです。社長の営業によって取引先を獲得している場合は、経営者が不在になった際に事業継続が難しくなることもあるでしょう。
そのようなリスクに備えて死亡保障や医療保障などを付け、万が一の際に企業を存続させるための資金として活用することが考えられます。
福利厚生
法人保険は、従業員の福利厚生としての役割も果たします。
特に多いのは、従業員の退職金を法人保険で準備する、または医療保険・がん保険に加入して病気時のお見舞金に備えるといったケースです。
福利厚生は、社員のモチベーションアップや定着率の向上、ひいては企業活動の安定にもつながります。社員数が増えてきたタイミングで、福利厚生として法人保険の導入を検討する企業もあります。
以上4つが、法人保険の主なメリットです。
これらのメリットを踏まえた上で、企業の現状や今後の事業計画に合わせて必要な保障を備えた法人保険を比較しながら選びましょう。
法人保険のデメリット
法人保険にはメリットが多くありますが、同時にデメリットがあることも把握しておく必要があります。
法人保険の主なデメリットは、キャッシュフロー悪化の可能性があることです。
法人保険に加入をすれば、毎年あるいは毎月保険料の支出が発生します。保険商品によって金額はまちまちですが、内容によっては保険料負担が大きくなるケースもあります。
将来解約返戻金として返ってくる可能性があるとはいえ、事前にどの程度の保険料であれば継続的に支払えるか、確認しておく必要があります。
法人保険の種類や商品を比較

法人保険に加入する目的を決めたら、あとはその目的にあった法人保険を比較して検討します。
まずは、法人保険にはどんな種類があるのか、それぞれどんな特徴があるのかを比較して把握していきましょう。
法人保険は6種類ある
法人保険は、主に下記の6つの種類に分けられます。
- 長期平準定期保険
- 逓増定期保険
- 養老保険
- 医療保険
- がん保険
- 終身保険
長期平準定期保険(長期保険)
長期平準定期保険は「長期保険」と呼ばれることもあり、定期保険の中でも比較的保障期間が長い法人保険です。
保険期間を99歳満期や100歳満期などに設定できるなど、終身保険に近い期間設計ができる商品もあります。
主に法人の経営者や役員が被保険者となり、退職金の準備や事業保障に用いられることが多いです。
- 解約返戻金があるタイプもあり、解約時期によって返戻率は大きく変動する
- 返戻率のピーク時期やピークの長さは商品・設計により幅がある
- 保険金額を大きく設定できる商品もあり、代表・役員向けの資金準備として使われることがある
- 保険料の税務処理(損金算入・資産計上の割合)は、解約返戻金の水準など契約条件によって異なる
長期平準定期保険の解約返戻率のピークは商品によって異なります。ピーク時期に余裕がある設計が可能な場合は、解約のタイミングを取りやすいことがあります。
そのため、役員の勇退時期が予定より後ろにずれこむ可能性がある場合でも、検討しやすいことがあるでしょう。
税務上の取扱いは、解約返戻金の水準など契約条件によって、損金算入と資産計上の割合が変わるため、契約前に確認することが大切です。
いっぽう注意点としては、長期間保険料を支払い続けることが前提になるため、安定したキャッシュフローが必要になります。
逓増定期保険
逓増定期保険は、契約から年を経るごとに死亡保険金額が増えていく法人保険です。比較的高額な死亡保険金を用意しやすい設計が可能なため、事業保障や事業承継の資金準備に活用されることがあります。
また、解約返戻率のピークが比較的早く来るタイプもあるため、短期間での資金準備に向く設計が検討されることもあります。
- 死亡保険金が段階的に増えていく設計のものがある
- 解約返戻率のピークが早く、ピーク期間が短い商品もある
- 短期間の退職金準備、事業保障や事業承継準備に利用される場合がある
- 保険料の税務処理(損金算入・資産計上の割合)は、解約返戻金の水準など契約条件によって異なる
商品によっては返戻率のピークが短いため、ピークを見据えた資金計画(出口戦略)を立てることがポイントになります。
また、逓増定期保険は設計によって保険料負担が大きくなることもあるため、キャッシュフローには十分注意が必要です。
養老保険
養老保険は、保険期間中に被保険者が死亡した場合に死亡保険金が支給され、生存したまま保険期間満期を迎えた場合には、満期保険金が支給される法人保険です。
死亡時・生存時どちらも保険金が支給されるので、従業員の死亡退職金(弔慰金)・生存退職金の準備に向いています。
- 死亡時・生存時の両ケースで保険金を受け取れるため、貯蓄性があるタイプが多い
- 従業員の福利厚生として、退職金準備に活用されることが多い
気になる保険料の税務上の取扱いですが、養老保険は契約形態によって変わります。そのうえで、いわゆる福利厚生目的の形(例:死亡保険金は遺族が受け取り、満期保険金は法人が受け取る)では、支払保険料の2分の1を資産計上し、残り2分の1を期間按分で損金算入できる取扱いがあります。
なお、福利厚生として加入する場合には、契約形態は下記のとおりになります。
| 契約者 | 被保険者 | 死亡保険金 受取人 |
満期保険金 受取人 |
|---|---|---|---|
| 法人 | 役員・ 従業員 (原則全員加入) |
被保険者の 遺族 |
法人 |
また、福利厚生として認められるには、対象者の偏りを避けることや、社内で福利厚生規程(退職金規程)を用意することなど、運用面の準備も重要となります。
もし福利厚生としての要件を満たさない場合や、保険金の受取人の設定が異なる場合には、保険料の取扱いが変わることがあります。契約前に、税務上の処理を確認しておきましょう。
医療保険
法人保険における医療保険は、個人向けの医療保険と比較しても、保障内容や契約期間などの基本的な考え方は大きく変わりません。
契約で定められる病気の状態になった時に、入院給付金や治療費用が支給されます。
- 経営陣が病気で倒れた際の事業保障や、従業員の福利厚生としても有用
- 契約設計によっては、退職時の取扱い(名義変更など)が論点になることがある
- 保険料は基本的に掛け捨てで、貯蓄性があるものは少ない
- 定期タイプと終身タイプなどで税務上の取扱いが異なることがある
退職時の名義変更(いわゆる現物支給のような扱い)は、契約形態や社内ルールによって税務上の取扱い(給与課税等)が論点になることがあります。
実施する場合は、対象者の公平性、規程・決議、名義変更のタイミングなどを前提に、専門家へ確認しておくと安心です。
がん保険
法人保険のがん保険も、個人向け保険とイメージは大きく変わりませんが、保障内容が比較的手厚く、終身タイプで貯蓄性のある商品があります。
保険商品によって異なりますが、がんと診断された際や、がんのため入院することになった場合に給付金が支給されます。
- 商品によっては解約返戻金があるものもあるが、その場合は保険料が高額になりやすい
- 従業員の福利厚生などの目的で活用されることがある
- 定期タイプと終身タイプなどで税務上の取扱いが異なることがある
終身保険
終身保険は、保障が一生涯続く法人保険です。貯蓄性があるタイプもあり、退職金の準備や事業承継の資金準備に活用されることがあります。
- 解約返戻金があるタイプが多く、返戻率の推移は商品・設計・経過年数により異なる
- 退職金準備、事業承継のための資金形成に向く設計が可能な場合がある
- 税務上は資産計上となる割合が大きい設計も多く、損金算入を主目的にした選び方には向きにくい
終身保険は、保険料のうち資産計上となる部分が大きくなる設計もあるため、税務上の効果は契約内容に左右されます。
長期的に資産形成をしながら保障も確保したい場合に、選択肢として検討するとよいでしょう。
以上が、法人保険6種類の説明でした。
ここまで解説した法人保険の種類を、一覧表にまとめて比較してみましょう。
目的別おすすめの法人向け生命保険を比較
まずは「何に備えたいか」を決め、次に該当する保険タイプ(◎・○)を優先的に確認すると選びやすくなります。表は目安なので、実際は保険期間や解約返戻金の設計、税務上の取扱いまで含めて比較しましょう。
| 終身 保険 |
養老 保険 |
逓増 定期 保険 |
長期 平準 定期 保険 |
医療 保険 |
がん 保険 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 節税 対策 |
✕ | ○ | ○ | ○ | △ | △ |
| 事業 保障 |
△ | ✕ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
| 退職金 準備 |
△ | ◎ | ○ | ◎ | ✕ | ✕ |
| 福利 厚生 |
✕ | ◎ | ✕ | △ | ○ | ○ |
| 事業 承継 |
○ | ✕ | ◎ | ○ | ✕ | ✕ |
◎:非常に向いている ○:向いている △:あまり向いていない ✕:向いていない
◎:非常に向いている ○:向いている
△:あまり向いていない ✕:向いていない
表の「節税対策(税務上の取扱い)」は、損金算入が見込める可能性があるタイプを中心に目安として示したものです。
ただし、逓増定期保険や長期平準定期保険などは、解約返戻金の水準など契約条件によって損金算入と資産計上の割合が異なります。契約する際には、税務処理の前提をしっかりと確認しましょう。
また、税務上の取扱いだけで法人保険に加入をするのはおすすめできません。目的(保障・退職金準備・福利厚生など)に合うかを踏まえた上で、会社にとって必要な法人保険を比較して検討することが重要です。
人気保険商品を比較

ここでは、法人保険の種類ごとに保険商品について紹介・比較していきます。
比較紹介1:長期平準定期保険
長期平準定期保険の特徴を改めてまとめると、以下のとおりです。
- 解約返戻金があるタイプもあり、返戻率は商品・設計・解約時期で変動する
- 解約返戻率のピーク時期は契約条件によって幅がある
- 長期の退職金準備、事業保障、事業承継準備に適した設計が可能な場合がある
- 保険料の税務処理(損金算入・資産計上の割合)は契約条件によって異なる
具体的な商品は、以下の2つが挙げられます。
PRIME定期
(無配当定期保険)

- 大型の長期保障で経営者の万が一に備えられる
- 保障期間を年満了型と歳満了型から選べる
長期平準定期保険
(障害保障型/無配当)

- 低解約返戻金期間の設定により保険料が割安
- 死亡・高度障害・特定障害の長期保障を確保できる
ソニー生命「長期平準定期保険」は、大型の死亡・障害保障を最長99歳まで確保できる法人保険です。
低解約返戻金特則の付帯が可能で、契約初期の返戻金額が低い代わりに、同等の保障内容をもつ保険商品より低コストで加入できます。
比較紹介2:逓増定期保険
逓増定期保険の特徴を改めてまとめると、以下のとおりです。
- 解約返戻金があるタイプもあり、返戻率は商品・設計・解約時期で変動する
- 解約返戻率のピークは契約条件によって異なる(早いタイプもある)
- 短期間での退職金準備、事業保障に適した設計が可能な場合がある
- 保険料の税務処理(損金算入・資産計上の割合)は契約条件によって異なる
具体的な商品は、以下の2つが挙げられます。
定期保険
低解約返戻金型逓増定期特約Ⅱ

- 最大7億円の大型保障
- 逓増設計を複数から選択できる
エヌエヌ生命「定期保険/低解約返戻金型逓増定期特約Ⅱ」は、最大7億円まで逓増する定期保険です。
逓増設計が複数あるため、自社の出口戦略に合わせて柔軟に選択可能。低解約返戻期間の設定により保険料も割安になります。
低解約返戻金型逓増定期保険
[無配当]

- 契約から5年経過後に保険金が増加
- 低解約返戻金割合の選択が可能
東京海上日動あんしん生命「低解約返戻金型逓増定期保険[無配当]」は、最大5倍の逓増設計で経営者のライフステージに合わせた死亡保障を確保できます。
低解約返戻期間の返戻率を2つ(A型35%orD型85%)から選べるため、自社の状況似合わせたコストと返戻性のバランス調整が可能です。
比較紹介3:養老保険
養老保険の特徴を改めてまとめると、以下のとおりです。
- 被保険者が死亡した場合には死亡保険金、生存したまま満期を迎えると満期保険金が支給される
- 従業員の退職金準備に適している
- 従業員の福利厚生としての契約形態では、保険料の2分の1を損金算入できる取扱いがある
主な商品は、以下の2つが挙げられます。
養老保険

- 年満了・歳満了の保険期間設定が柔軟に選べる
- 解約返戻率が高い水準で推移
特殊養老保険

- 2倍の逓増設計を備えており合理的な設計
- 契約途中で保険期間を延長することも可能
ソニー生命の「特殊養老保険」は、保険期間後半になると保険金額が当初の2倍になるまで毎年増加し、年齢にあわせた合理的な保障を確保できます。
契約途中で保険期間を延長することも可能なので、企業で退職年齢の引き上げを行うような場合にも対応しやすい設計です。
比較紹介4:医療保険
医療保険の特徴を改めてまとめると、以下のとおりです。
- 経営陣が病気で倒れた際の事業保障や、従業員の福利厚生としても有用
- 退職時の取扱い(名義変更など)は税務上の取扱いが論点になることがある
- 保険料は基本的に掛け捨てで、貯蓄性があるものは少ない
- 定期タイプと終身タイプなどで税務上の取扱いが異なることがある
主な商品としては、以下の2つが挙げられます。
マイフレキシィ(短期払)
終身医療保障保険(無解約返戻金型)

- 経営者の病気・ケガを一生涯保障
- 休業による売上減少や見舞金財源として活用
メットライフ生命の「マイフレキシィ(短期払)」は、入院給付金が基本保障となった終身タイプの医療保険です。経営者の入院などによる休業時の保障を確保できます。
名義変更により、勇退後も一生涯の保障として継続が可能です。
新しい形の医療保険
REASON

- 健康に不安がある人も特則利用で加入しやすい
- 三大疾病に手厚い特約
アフラック「新しい形の医療保険REASON」は、「引受基準緩和特則あり」を選ぶことで持病や既往歴がある人も加入しやすくなっています。
三大疾病に備える特約が充実しており、入院・治療の無制限給付や一時金の設計が可能です。
比較紹介5:がん保険
がん保険の特徴を改めてまとめると、以下のとおりです。
- 商品によっては解約返戻金もあるが、その場合は保険料が比較的高額に
- 従業員の福利厚生などの目的で活用されることがある
- 定期タイプと終身タイプなどで税務上の取扱いが異なることがある
商品例として、以下の2つが挙げられます。
あなたによりそうがん保険
ミライト

- がんと診断された際に、最高600万円の一時金が支給
- 再発時も入院・治療にも備えられる
アフラック生命の「あなたによりそうがん保険ミライト」は、基本保障としてがん診断時の一時給付金が設定されており、100万・300万・600万円の3コースから選べるのが特徴です。
再発時の保障(複数回診断給付金)もあり、長期的な入院・治療に備えられる設計です。
米国ドル建初期死亡抑制
がん定期保険
(無配当)

- 米国ドル建てのがん保険
- 契約当初の死亡保障を抑える柔軟な設計が可能
ジブラルタ生命の「米国ドル建初期死亡抑制がん定期保険」は、米国ドル建てでがん診断時の事業継続資金を確保できる保険です。
第1保険期間(死亡保障なしの期間)を長く設定すれば、保険料を安く抑えることが可能。すでに死亡保障を確保している場合などに、柔軟なプラン設計ができます。
以上、人気の高い法人保険を種類ごとに比較してご紹介しました。
今回こちらでご紹介した法人保険以外にも、保険商品は多く販売されているため、複数の商品を比較して選んでみてください。
どんな目的で法人保険に入るか、どんな種類の法人保険を検討するかが明確であれば、保険会社や保険代理店に問い合わせをして、保険商品をピックアップしてもらうことも可能です。
法人保険の相談先としては、保険代理店を選ぶことで比較の選択肢が広がることがあります。というのも、保険会社と比較すると、保険代理店は複数社の商品を扱っているケースが多いためです。
最後に、その理由を解説していきます。
保険代理店に無料相談する前に確認したいこと

法人保険加入を検討する際には、会社の経営状況や加入する目的を踏まえた上で、保険商品を比較して最適なものを選ぶ必要があります。
保険商品を比較する際には、保険会社や保険代理店へ問い合わせをすれば無料で資料を送ってもらえたり、法人保険の提案をしてもらうことが可能です。
ここでポイントになるのが、保険会社に問い合わせるよりも、保険代理店へ問い合わせをした方が、幅広い保険商品を提案してもらえる可能性が高いという点です。
保険会社と保険代理店の違いを比較
通常、保険会社に保険プランの提案を依頼した場合には、その保険会社が販売している商品が中心になります。
つまり、経営者にとって選択肢が限られてしまうため、目的に合う商品を比較しにくいことがあります。
一方、保険代理店であれば、複数の保険会社の商品を比較しながら提案してもらえることがあるため、選択肢を広げて検討しやすくなります。
さらに近年は、保険業界の環境変化により、複数の保険会社を取り扱う保険代理店のニーズも高まっています。
保険料の考え方
法人保険を取り扱う保険会社と保険代理店を比較したとき、「保険代理店の方が便利な分、保険料に手数料などが上乗せされるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
一般に、同一の商品・同一の契約条件であれば、保険会社に直接申し込む場合と代理店経由の場合で、保険料自体は変わらないケースが多いとされています。
そのうえで、提案の幅や相談体制は窓口によって異なるため、目的に合う比較提案を受けられるかで選ぶとよいでしょう。
法人保険を取り扱う保険代理店は数多くありますが、その中でも取り扱い保険会社が多い代理店を選ぶことで、比較の幅が広がる可能性があります。
法人保険比較ランキングまとめ
今回は、法人保険の種類やおすすめの保険商品を比較して紹介しました。
法人保険は、税務上の取扱いだけを目的に加入すると、想定と異なる処理になったり、決算時のリスクにつながったりする可能性があります。また、せっかくお金を払って加入するのであれば、自社にとって活用目的が明確な状態で検討することが重要です。
そのためにも、法人保険に加入する目的を十分に考えた上で保険商品を比較し、最適なものを選びましょう。
保険商品の比較には、保険代理店を活用することで、複数社の商品をまとめて検討しやすくなることがあります。
当サイト「法人保険比較.net」では、法人保険を扱う保険代理店と提携して、無料の保険相談サービスを行っています。
30社以上の生命保険会社・損害保険会社と契約している代理店の法人保険専門スタッフが、皆様の目的に応じた法人保険を比較してご提案します。税務上の取扱いは契約内容や状況により異なるため、個別の前提に沿って確認しながら進めたい方はぜひご利用ください。
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